アンチエイジングってみなさん大好きですよね、わたくしもソーです。でも、スマフォのバッテリーを交換することとはかなり意味合いがちがうようです。
アンチエイジングで病を新たに得ることがある
鉄道関係の会社を退職されたエンジニアの方が入社された頃のお話しです。わたくしが勤めている会社は建物を作り貸す不動産デベロッパー。
何歳か年上のその方にとっては明らかに畑違い。電気のエキスパートだったその方は、電話を受け、設備の不具合を管理し、適切な業者を選定する仕事に馴染めずに2年程で自ら退職されました。
年を取ってから新しいことをすることは大変です。わたくしもソーです。でも、意識してこれまでにしていない事をやってみようと心がけています。
もと鉄道会社のエンジニアだった彼は結局職場にもなじめず、ひたすらに粛々と、雑談など一言も言わずに会社を去った。(人は見た目では判断できません。彼はご子息が医療関係といっていた、わたくしよりはるかに幸せなんだろう。とも思いました。)
足が悪い方でした。片足を引きずって歩く。大腿部の股関節が手術をするほどに悪い。必死に耐えながら仕事をしていたのだと思います。
シニア世代だからこそ”やり過ぎは禁物”
いつも他の先輩に怒られてばかり。「すみません。」と謝りながら毎日仕事に精彩がない。元気がない。
ある時彼に話しかけました。
「足が大分悪そうですね・・・」
加齢を気にして、体力をつけるために、歩くトレーニングを続けていたんだそうです。ソノやり過ぎで故障した。
テレビCMでは、特別に格段に体力のある人や元気な人ばかりを登場させて、サプリンメントや体に良いものを宣伝しながら、いつまでも若々しくできる!ということばかり。
みなさんアンチエイジングが大好きです。
でも、彼のようにして期待とは真逆に故障持ちになったり病気を得る人々も少なくはないのだとわたくしは推測しています。むしろ多いんではないかな?
”あきらめない”ことで達成できることもあるけれど・・・
自分の身体の感覚よりも、「やればできる!諦めない!」という美しくたくましく、誰もが賞賛する意志。
その意志が強いことによって、限界に気づかない。彼を批難したいのではなく、象徴のように教訓のように学びたいだけです。
何か犠牲者のような気がした。足が痛くなかったらこの仕事を選ばなかったかもしれないけれど、続けられたように思った。
わたくしも他人事ではない。口の悪いセラピストさんと仲良くなると、「身体ぼろぼろですね!」と言われたりします。
「ソーなんだよボロボロ・・・」。と笑って返す。
願いは叶わないと知っているけれど、できることならば若々しくありたいと思う。現実には希望に反して確実に、どんどんと脚が弱っていることも実感しています。
老いてなおットコもある、でもあきらめることにシトク
わたくしは50歳手前のころから膝痛の患いがあります。非常にわるいらしい。小林鍼灸院の小林先生にいつも「腫れている・・」とご指摘を受けます。ほっておくと来年症状がでるレベル、と良く言われます。
そして、階段を使わないように言われてきました。この10年くらいは駅のホームでもエスカレーターを常に使ってきました。
階段を下るのがすこしおぼつかない。けれど、階段を下ると下るときにつかう筋肉を鍛えることができると今年知りました。
正しい情報なのか?実際にはあまり良くないことなのかもしれない。
けれど、この数か月は階段を上り降りするようにしています。脚を痛めない程度にはすこし鍛えたい。
自分の身体の感覚を感じ取りながら、鍛えられるようであれば少し頑張る。でも、無理をしない。良くない場合は止める。あきらめる。そのつもり。
あきらめるから、故障しない、病気にならない、ということがあるような気がします。
健康状態の最大化、最長化のための健康法は個人ごとに違う。
同じようにしても、結果はみんなおなじにならない。
できなくなったことにくよくよしない。小さくなったできる範囲で、これまでにしていないことを探し面白がる。
とりとめのないお話しになりましたけれど、世間の表向きの大声合唱=アンチエイジングはかなり極端なので、自分の感覚を信じましょう!ということです。
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