50歳からの老いない体のつくり方 石原結實著

読書とその周辺

体温が高いとガンにならない

石原結實さんの本は以前にも読んだことがあります。生姜が抗がん作用のある食品であると提唱された方であり、体を温めることで体調を整えられると本で紹介されてきました。

医者による健康に関する本で生活に取り入れることが簡単で、具体的な方法で無理なく実践できる内容。ホボホボ定説となっている「老いてなお健康でいる方法」のすべてが網羅されているという印象を私は受けました。

体温を上げる。寒いエアコンを使い続けたり、冷えを放置すると知らぬ間に体は冷えています。頭寒足熱と昔から言われている通り、足は裸足ではなくソックスをはいておく。

肛門と陰部の間の動脈のあるところを温めると冷え性が治る。といったことは知っていましたが、

心臓・脾臓・小腸でガンが発症しないのは、その部位の温度が高いから、ということを本書で初めて知りました。19世紀のドイツでは発熱によってガンが治ったという症例が報告されており、今日の温熱療法につながっています。

糖尿病予防は運動

毎年の健康診断ではおおむね異常はありません。血圧が高めになる事がある程度。一時、発泡酒がビールよりも糖分を抑えられて良いと思って飲んでいた時期があります。

体に合わず、麦芽100%周辺のビールに変えました。プリン体がどーのとか糖質がコーのと言われると、そっちば良さゲなきがしますけれど、なにがしかの化学変化によるとすると、人体にとって未知な分野。

普通の、おやじ(父)が飲んでいたものと同じビールで、全く問題ない、というのが今の私の人体実験(少し大げさですね)での結果です。

医学博士で欧米訪問にて長寿健康法をリサーチし研究されてこられた石原結實さんは、糖尿病の真の原因は運動不足とおっしゃり、明解です。

”完全栄養食品=蕎麦”説

玄米が完全食品だと思っていた時期がわたくしにはあります。戦後の高度成長期に、ごはんではなくおかずをしっかり食べよ!という誤った食事法がありました。

そのアンンチテーゼとしてごはんこそ完全食品であり、生鮮食品だといっている方がマイナー方面にいらしてその説を信じていた時期があります。

肉信仰が巷では大流行で、有名な芸能の方やアスリートなども肉の効用を宣伝しています。そうした大宣伝の中にあって、まともなマイナーが確かにいます。

世界標準では添加物として人体へのリスクがあって食品添加してはいけないとしている化学薬品をヘーキで日本で添加しているのを見張り、企業の公然と質問していたり。

だから、信じていた。

でも、それに頼りすぎるのもどうかナ?と今は思います。蕎麦は血糖値をすぐ上げる食品ですこし注意が必要だと私は考えており、

本書では、石原結實博士は「蕎麦は8種類の必須アミノ酸を含む優良なタンパク質と植物性脂肪、炭水化物、それに、ほとんどのビタミン・ミネラルを含む完全栄養食品です。」とおっしゃっています。

飛びつく気分はないですが、蕎麦に対する考え方が少しかわりました。

禁煙・野菜・運動・適飲

健康長寿本では例外なくタバコはダメだと言っています。ただし、だばこの喫煙でドーパミンが脳内に分泌されるのも確か。

葉巻と紙タバコって同じと素人だと思うけれど、全く違っていて葉巻系とシガレットは毒度が低い、あるいはないという考え方の人はいます。

私は、シガレット系のタバコを吸います。ヘビースモーカーではありません。でも、吸わないホーが良いように、このような本を読むと思います。

野菜と運動が体に良いことは常識になっているでしょう。運動も様々。個人的にはストレッチ体操のような激しくない運動をお勧めします。

適飲とは私の造語。程度なアルコール摂取。短時間に量が進んでしまう人は禁酒する。理性を働かせてたしなむ程度であればストレス発散にもなり血流の上がって良い、ということのようです。

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