マーケティングの教科書
50歳を過ぎてから成功のチャンスが巡ってくるのは1回しかない、と言われることがあります。シングルシニアが起業を考えて実行するためには、何度も失敗・失態を繰り返すわけにはいかない。
このコロナ渦では、コロナ以前からのマーケティングではない新しい市場調査と利益の法則が生まれるかもしれない。少し古い本ですが学ぶことの多い本書でした。
先進国で人口減少傾向となってからは、マーケティングということが売り上げを上げたり、利益を生み出すステップとしてマイナーからメジャーなことと認識されるようになりました。
「マーケティング」。専門分野のような語感、難しい感じがしますが、顧客目線で売り方を考えることは、面白い領域だと私は思います。
全く同じ商品であっても顧客へのアプローチの仕方次第で売れないものが売れる、という実店舗での体験をしているので、よくわかる。
その店舗ではプレゼンテーションといって商品を紹介するポイントをテキストにして、実際に演じていました。
顔の表情も訓練するし会話の話法も訓練。面白いように売れる。楽しい。
起業かで多いのが職人タイプだと本書ではいいます。その仕事を職人のように極めてゆくと順調に事業が回っていきます。売り上げが順調に伸びる。
だから家族や友人に手伝ってもらう。さらに事業は拡大する。知り合いでは手が足りないから人を雇う。
そこから、成長の壁にぶち当たる。
何かが足りないのです。職人ではない資質。事業を舵をとってゆくためには、起業家としてのスキルとマネージャーとしてのスキルが必ず必要になる。
起業家・マネージャー・職人という3つの人格を一人で抱えてどこかにブレすぎると事業は失敗する。
ソコを自己分析することで、ブレを回避することができます。
スモールビジネスの失敗から学ぶ
本書はパイ製造の職人気質の女性が事業を少し大きくしたけれど、そこから売り上げが伸びず悩んだ状態から解を求めるストーリー。うまくいっていたハズのマネージャーが何も言わずに突然辞職。
今では大企業となっている有名企業、マクドナルド、FedEX、ウォルト・ディズニーなどもスモールビジネスの範疇に含めてその強みを紹介しています。
マクドナルドからは、ハンバーガーやポテトの作り方ではなく、「他人に任せてもうまく機能する仕組み」の作り方を学ばなければならない。
俗にいう、マニュアル化。
マニュアル人間であっては、マニュアルを作れない。
あらかじめ知って損なし
困難に出会った経営者には2種類のタイプがいる。困難をチャンスととらえて挑戦する人と事業を縮小することを選ぶ人。
職人気質で起業したひとは、投資・雇用・必要な職場空間などについての知識がない。経営者として、事業を成長させてゆくための勉強と準備が足りないと、事業縮小を選択してしまう。
まず、どのようなスモールビジネスであっても事業計画書を書くこと。そして、商品ではなく事業そのものを商品と見立てる。
これからの人生をどのように生きたいか?
その人生を目的として実現させるために事業を手段としてとらえる。
スモールビジネスが成長した先の準備。その準備に紐つけして人生の在り方をじっくりと考えておくことを本書で教わりました。
ブログ運営でも事業計画書を書くのですね。
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