イチローさんのインスタライブ、「カメラの買い方」の回答は、違うかな?

カメラ_写真

いつも当ブログにご訪問頂きありがとうございます。極寒の関東周辺、みなさんいかがお過ごしですか?

イチロー氏“困難と向き合って” インスタライブで悩み相談答えたのニュースと同時にテレビで回答している映像を”ながら見”していました。

ご覧になったかたもいるでしょうか?

これから写真をはじめるひとがどのようなカメラをはじめに買うのが良いか?という質問。

イチローさんは、自分の実力に合わせて買い替えるのが良い。最初からいいカメラではなく、自分の実力に合ったカメラを買い替えてゆくことで、写真技術の到達点がわかる、という回答をされていました。

知らないと、「なるほど・・」とおもう。非常に合理的な裏付け。

絵画の筆や絵の具、書道の毛筆や硯であれば、イチローさんの回答は正解だとおもう。

写真の良し悪しは、絵画や書道というよりも、陶芸の世界に近いとわたくしはおもっています。わたくしは写真を永くしてきて、プロで商売をしていた時期があります。

土門拳という写真家は、非常に優れた写真を「鬼が笑っている写真」と表現しています。写真は、撮影者の力量ですべてが決められる作品ではありません。

スタジオで物体を撮影する場合のみ撮影者がすべてを決めることができます。

イチローさんの回答は、この「スタジオで物体を撮影する写真」に限ると正しい部分はあります。でもその写真は非常に狭い写真の世界で、あおり技術やライティングを学ぶ空間で、学ぶ人は限定されて閉じています。

イチローさんに質問した写真をはじめるひとは、たぶん、スタジオで物体を撮影する写真ではない写真を撮るのだとわたくしは直感していました。

さきほど、お話しした、日本写真界の巨匠の土門拳さんが言った「鬼が笑っている写真」というのは、撮影者ではどうにもならない部分で、鬼が笑っている、という意味です。

天候、風、光線、被写体、背景、レンズ、電源などなど。

写真には、撮影者の思い以外の他の要素が多い。絵画であれば、空の色を自由に決めることはできるけれど、野外の写真ではソーはいかない。

ピンポイントでモデルの瞳にハイアライトを作ることは、撮影助手がいなければ、鬼が笑うのを偶然に待つしかありません。

写真っていうのは、撮影者の思い以外の他者の要素で良い写真が決まる。撮影者の撮影技術だけで良い写真は生まれません。

カメラの性能もその1つです。もっというと、カメラではなくってレンズと画素数=解像度=フィルムでホボ決まる。

レンズが良いと良い写真になる可能性が格段に広がるのが写真の世界です。

良いレンズの写真と普通のレンズの写真を見比べて違いが最初からわかるひとは、良いレンズを、すこし無理をしても、最初から使う。レンズ交換できる一眼レフをまず買っておく。

レンズが良いと撮影者以外の鑑賞者が「いい写真だ!」と納得するのが写真というものだからです。

カラーテレビのある時代にわざわざモノクロテレビを見る必要はない。

良いレンズで良い写真の画像を知っていると、もっと先の写真にゆける。

トーナメントのシードを得る。一眼レフカメラや良いレンズとはそうしたものです。

特に写真は、レンズと画素数で決まる部分の大きい分野だからです。

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