コロナ感染対策で面会できなかった母が救急搬送され入院。退院で介護タクシーに付き添った。母と久しぶりの会話。②

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2022年11月10日、急性肺炎で救急搬送された母は老人ホームからさいたま市民病院に入院しました。経過は良好で11月26日(土) 10時に退院しました。

車同士のトラブルで後ろから煽るってありますけど、前が通せんぼって通行遅延っていうんでしょうか? 前のバイクがなかなか進まないということがありながら、タクシーで病院に向かいました。

さいたま市民病院(さいたま市民医療センター)は、どの駅からも徒歩ではゆけない遠さがあります。バスはあるけれど、それでも運行数、運行時間帯は限られている。停留所から800M歩きます。なんで与野本町駅からタクシーが無難です。(もっと良い方法はあるかもしれませんが)

タクシーのワイパーは動いていないが途中から雨。天気予報では午後からだったから早いといいながらタクシー運転手はワイパーを操作した。

ミエル:「タクシー運転手さんでカーナビ使わずに行先と道の全部が頭に入っているかたっているんですか?」

運転手さん:「いまはみんなカーナビですね。でも、カーナビにないことってあるよね。市民病院なんかもできたばかりの頃はカーナビになかったんですよ。設定されてない道もあるし・・・」

ミエル:「そのカーナビはプロ仕様なんですか?グレードはどこらへん?」

運転手さん:「中くらいかな。高いのでも、道路が設定してないし頼りにならないですねカーナビは・・・」

サッカーワールドカップで日本はどこまでいきますかね?といった雑談。

ミエル:「さっき病院で停車して何してたんですか?」

運転手さん:「病院から呼ばれて帰っただけです。」

ミエル:「あの時間帯ってタクシーは病院につけてることあるの?」

運転手さん:「ないですね。土曜日は特に・・」

北浦和駅から乗ったバスは名前の似ている「市立病院ゆき」だった。市立病院のタクシー乗り場に行ったがタクシーはいない。

タクシー乗り場ではない場所に、たまたま停車していたタクシーに乗せて頂き目的地の市民病院に向かえた。

アンラッキーでありながらのラッキーを実感。(転んでもタダでは起きないタイプです)

自分の不注意にすぎないけれど、そんな感じ。

やっと2度来た見覚えのある市民病院がみえてくる。料金は与野本町駅からの2倍以上かかった。マー人生ってこんなことタマにある。後悔しない振り返らない。

ミエル:「ありがとうございます。あなたに助けられました。」といってレシートをもらう。

外は晴れていた。若い頃は雨男で有名だったけれど、最近はだいたいこんな感じで晴れ男。(笑)

予定時刻の20分前に到着。まず会計精算。あらかじめ高齢者高額医療限度額適用認定証を市役所で作っていただき携帯。

市職員からは「自動的に減額されます。」と説明を受けていたけれど、念のため持参。病院の会計係からも同様に「すでに適用されています・・・」と説明を受けました。支払いは入院セットを含めて2万円弱。

退院受付を済ませて、聞いた方向の精算機に向かうと、様子を見てくれているスタッフが自然にうしろから近づいて、「ココのステップ(足形のデザイン)でお待ちください。」と促される。前回もにたことがあった。訓練をうけているのだろう。

会計を済ませてすこし早いが母の病室の4Fへ。アクリル板のあるテーブルに座って呼び出しボダンを押している先客がひとり。後ろの椅子に腰かけて待つ。

先客に対応するスタッフが出てこない。長押ししてやっとスタッフが現れた。聞きながら自分の番の予行演習。

その他の退院患者とその妻が担当医から説明をうけて挨拶をしている。しばらくすると名前を呼ばれた。背の高い看護士は男性。

病院と帰る老人ホームでは連携がなされている。看護師に送り状があると封書を渡された。

ミエル:「すみません。看護師から看護師への申し送りですよね。医師と医師の申し送りはないんですか?」

背の高い看護士:「それがこれで、今から説明します・・・」

ちょっとしたことだけれど、やはり、ものには順序ってあります。重要なことから先にするとスムーズ。医師の申し送りを先に説明するのが正解だとわたくしは感じました。

背の高い看護士:「お母さまの服装はどうしますか?」

ミエル:「お電話でお話ししていますが、入院時そのままで結構です。寒いかもしれないのでこの上着とひざ掛けを用意しました。」といって手渡しました。

長らくクリーニングしてから使っていない高級感のある光沢感のあるおしゃれな上着を母の衣装タンスから探し出して持って行った。

老人ホームに移り住み、毎週居室に会いに行っていたころ、希望をうけて近くの公園に連れ出した。車椅子散歩。

ときには「外の空気を吸いに行こう!」と誘った。そんなとき、帽子を選び上下の衣服をしっかり決める、見栄えを気にしていた。外に出る唯一の機会は旅行ににているのかもしれない。

自宅に保管していた上着を母に来てもらう最期のチャンス。もってゆかないわけにいかない。ささやかな思い。離れ際に、背の高い看護士にリクエスト。

ミエル:「担当医2名と電話で”急性肺炎”とは聞いています。清算書類に”誤嚥性肺炎”と病名記載があるけれど、説明を受けていないので担当医と話しがしたいです。」といって要望を伝えました。しばし時間があるので食堂で待つことに。

見晴らしの良い窓がわの食堂は照明が点いていない。食堂として利用はしていない空きスペース。窓の景色を眺めながら体操。自分で組み立てた体操を誰もいない食堂で自宅モードで始める。

2人でしていれば怪しくはない。でも、ひとりでは怪しまれる。けど、体操しているだけ。だから元気よくやってしまうオレ流です。

すると、病院の患者さんと看護師さんがその食堂にきてリハビリ体操をはじめた。眼が合っても気まずい。背を向けて自分体操を続けます。

体操の途中で担当の女医さんが現れました。

ミエル:「電話の方ですね。電話では完治していないけれど退院できる、というお話しでした。それと”誤嚥性肺炎”の病状について教えてください。」

担当医の説明では、誤嚥性肺炎といっても細菌なども影響が混ざり合っての病名。加齢からくる肺炎であり、病状は明日急変する場合もある、という説明でした。

つまり、これ以上長く入院していても状態は変わらない、ということ。年をとったことでなる病気。非常に実直でわかりやすく好感が持てました。よく理解できたので丁重にお礼を申し述べました。

元気で退院するのではない。わたくしのこどものころの病院であれば、まだまだ入院できたはず。いまの病院は変わった。

病気ならばもっと病院で治療してほしい、とは思いませんでした。

病院は長期入院すると損をするように法律が変わって久しい。ソコに文句をつけるには言う相手が違うことくらい知っています。

背の高い看護士から介護タクシーが遅れています。しばらくおまちください、と言われる。タクシー運転手が到着してから母は病室から現れるのだろう。つづきます。

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