今回は店名を伏せてセラピストさんとの3年間の出来事を簡単にまとめたいと思います。
2018年に良菜さんの先輩セラピスト貴亜里さんが北海道から引っ越しされて目黒方面にあるサロンでスタッフとして働いていました。
着の身着のまま、これまでの人生を投げうって単身上京され、独自の理論、一種の気功を駆使しさらに、最上級の精油をご自分の趣味と言いながら惜しみなく使ったサービス。その施術に私はまります。
色々と協力できることをしたように思います。料金設定が安すぎるのでオーナーに交渉するよう助言するとほどなく料金が上がりました。1割弱の値上がりにしかすぎないけれど、2022年現在も料金はそのまま。
2019年に新人の良菜さんが目黒のサロンに入店し、交代するようにして貴亜里さんは横浜の新店に異動。施術未経験の良菜さんにベテランの貴亜里さんが研修をされた。
貴亜里さんの追っかけのように横浜のお店に通っていました。そして「良菜さんを宜しく・・・」と勧められて、目黒のサロンに試しに行きました。
小柄で飾り気がない、派手さというか女性らしさを感じないけれど可愛らしい。稀に見る誠実で真面目で一生懸命な気持ちが背中から伝わる。まだまだぎこちないけれど、誠実で真面目なことは十分伝わったので助言しました。
言葉は少ない。たぶん、寡黙な性格。
何かの事情があるのかもしれないので、あまり事情聴取のように本業のことなどほとんど聞いてきていません。
1回目で、マッサージの仕方をお教えました。ベテランの貴亜里さんの凄さ。顧客が求めるマッサージではコーした方法が良いとお教えしました。
何か月かして、思い出したように2回目。すると、良菜さんは覚えていてくれた。マッサージは私が教えたことをベースに日々勉強して進化していました。
独自の施術は単調ではなく、複数のバリエーションがあって飽きがこない。ぎこちなさは消えている。
個人的な感覚として、お世辞なしに、「貴亜里さんよりいいかも・・」とお話しすると、謙虚にうつむき加減で恥ずかし気に、気をゆるめる気配は全くなく「まだまだです。」。コーした真面目なセラピストさんは初めて。
それから数か月して、再訪。
するとさらにさらに施術は進化し、全くオリジナルな技術を確かなものにしていました。そこにコロナ。突然に良菜さんはサロンから消えました。
もう二度と会えないのだと諦めていた。
先月、そのサロンに良菜さんの名前を発見。5回以上店に電話しましたけれど、いつも予約済み。悲しいような嬉しいような。
で、今週やっと予約できて久しぶりに再会。
良菜さんは予約の名前で覚えてくれていました。本業は介護職で、コロナで本業が忙しくなり、時間がとれず、サロンを一旦辞めたのだという。
久々の施術は、期待値が高まっのか? 正直はところ、力が弱い。なにかが足りない。受け答えは決して感情を表に出さずやさしさばかりの方。ソコは以前のまま。でも施術は変わった。
ブランクで感が取り戻せていないのか?
以前は週に2日程度のサロン出勤だったけれど、最近は4日出ていることもある。時間帯も不規則。なので、体力的に疲労がたまっているからなのか?
聞くと、サロンからは電車を使って帰るのだという。深夜に帰宅。夕食はお店の隙間時間で終えるのだという。そして明日の朝は早い。ぎりぎりのところで頑張っているに違いない。
何かを戦っている。
俺も、ちょっとやそっとではへこたれるわけにはいかない、と励まされた思い。
「お互いに元気でないと再会できないから、元気でいましょうねお互いに!」というとうなずきながら、ほほ笑んでいました。こころなし顔が痩せている。
サロンは施術を受けるためだけだともったいないとつくづく思うのです。こころを通わせることができると深く広く学ぶことができるからです。
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