ボケない片付け 高橋和子著

健康法

疲れるし後回ししたい片付け

実は私、片付けが苦手です。そもそも物量が多すぎる。今の半分以下のものに減らさないと置き場所確保ができません。

それと、休日はブログの記事を書くことがメインの為、その日の予定=目標を実践し終えると、外の空気を吸って心身ともに解放したくなる。

どこに何があるかはホボわかっているけれど、煩雑でごちゃごちゃな室内はホーチすることが習慣になってしまいました。

20世紀最大の画家、ピカソは物を捨てることがなく、その家が一杯になると引っ越した、という逸話がある。何かを創作する人にとって、この逸話は、片づけない理由を正当化する。

片付けの5つのステップ

片付けには5つのステップがあるのだと著者の高橋和子さんは言います。5つのステップ。

用途別の片付け、下着引き出し1・2段の片付け、下駄箱片付け、冷蔵庫上段の片付け、テーブルの上の片付け。

用途別の片付け =引き出しなどの中身をまず全部出す。食べ物に関連するものとしないもの、汚れているもの壊れているもの、3秒間で捨てる迷いは一時保管、清潔なものを残す、引き出しをきれいにしてから戻す。

下着引き出し1・2段の片付け =痛んだりサイズが合わないものは捨てる。長袖・半袖・パンツなどアイテム別に分ける。季節ごとに分ける。

下駄箱片付け =汚れている靴や壊れて使わない靴は捨てる。サンダル・革靴・スニーカーなどの用途別に仕分ける。普段履き、冠婚葬祭用に分ける。

冷蔵庫上段の片付け =手早く全部出す。要るいらないで分類。生ものは「すぐ食べる」に分類。賞味期限のあるものは「急いで食べる」に分類。日持ちするものは「急がない」に分類。調味料はドアポケット。カゴやトレーに入れて引き出す。奥に詰め込まない。

テーブルの上の片付け=全部出す。「要る」「要らない」で分ける。重要書類、至急処理、長期保管に分類。いますぐ対応しなくてはいけない書類はすぐ対応する。1か月単位で見直す。1年単位で見直す。

あなたの理想の部屋をイメージして

本書を読んでみて、案外頭の中では似たようなイメージで片付け、整理整頓をしてきたかナと感じています。冷蔵庫についてはドアポケット以外は参考になる部分が多い。上段の奥に入れると放置ぎみになるのでやめとこ、と反省。

片付けでもっとも大事な事は、「どんな部屋にしたいのか?」というイメージ。

必要なものが椅子に座りながら手を伸ばすとすべて即座に手が届く。個人的には、仕事人にはある種の理想。

この「すべて即座に手が届く」合理性とずぼら性の融合が部屋を汚くする。住み心地よく気分晴れやかに生活するためには、ものは各所に格納されていて、そこに毎回足を運ぶ労力、面倒くささを受け入れる必要がある。

思った通りに現実化しているのが人の人生、と言われることがあります。その時々で選択しながら歩み続けた結果、今の自分がいるからです。

そうした意味では、今の部屋の状態は、自分が思った通りの部屋でもあるのです。ソコを見方を変えてみる。

物が見つからなくって困る。

というようなことが起きたならば、本書に書いていることをしてゆくと、確かに、納得できる理想の部屋になるのだと思います。

片付けは脳トレ

私の母は今年88歳になりましたけれど、頭がしっかりしています。物忘れはするけれど、痴呆症ではない。会話すると考えて答えます。

82歳まで一人暮らしをしていて、突然に朝起床できなくなって、施設にお世話になってきました。季節の変わり目には、下着や部屋着のリクエスト。

こんなデザインのこんな色の薄地のカーディガンがあのタンスの右にあるから持ってきて・・・と記憶していた。冬になると厚手の下着が欲しくなる。

すると、別の部屋整理タンスの引き出しにあるから持ってきて・・・。杖をついていた頃にタクシーで病院に行くときには、どの順番で脚を運び、どのような体制で座れば倒れずに、弱った力でも立ち上がれるのかを知っていた。

コーした脳の使い方をしてきたから、痴呆症にならずにこれたように思うのです。

片付けの基本8

片付けは面倒くさい。それを楽しくする。仕事でも同じでしたよね。同じことをするなら、楽しむように考える。

使ったら使い終えたら元に戻す。床の上に置きっぱなしのものを片付ける。朝起きたらパジャマやベッドをきれいにする。朝食が済んだらテーブルの上を整える。今日はいた靴を整える。バッグ・カバンの中身を毎日片付ける。今日着た服をハンガーにかける。寝る前にテーブルを片付ける。

本書には基本10とありますが、シングルシニア版として8個に減らしました。シングルシニアが自分の物忘れに気づくタイミングってどうなんでしょうか?

高齢者住宅に入居するとホボそうしたことはスタッフがいるので解消できそうです。一人で暮らしていてもデイケアサービスをケアマネージャーさんに相談して掃除や食事の世話をしてもらえる時代です。

そんなに不安がる必要はない、とわたくしは思います。

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