「家ついて行っていいですか?」というテレビ番組の総集編のような番組をながら見していると、実は世界的に活躍しているARUHIさんという女性が銭湯の前でインタビューに答えていました。
銭湯の回数券と引き換えに自宅を訪問させてもらい、人生についてインタビューするテレビ番組の申し出に、「いいですよ。」と気さくに答える内気で、 少し病的にひ弱な印象 の女性。
世界的にメジャーデビューしている女性ピアニストは、テレビスタッフの街中の銭湯前の声かけでは、ひ弱で世の中から弾かれ、才能という言葉から離れて生きているような印象があった。
スタッフが自宅に入り、これまでの人生、生活について聞いてゆく。
家賃は2万5千円程度で築50年の木造アパート。トイレは共同で和式。部屋は和室でビーズクッションのようなものが寝具でそこで寝ているという。
和室中央壁側に小さなまな板と電気コンロがあり、そこがキッチンだという。おもちゃのピアノがあり、弾いているが、そこまではピアニストであると気づかない。
「私モテるんで・・・」と語りだす。変人度が高まる。
話しの展開が変わり、仕事の話へ。実はヨーロッパで活躍していた時期があり、現役のピアニストだという。
スマフォでそのころの写真を見せられ、一気にその彼女への見る目が変わった。全く印象が違って、見るからに才能のある知的で上品で可愛らしく美しい美女であった。
コンサートを開催したり、流行りの有名なアイドルグループでピアニストをしている事などを話していた。
少し病的にひ弱な印象は、彼女自身があえて、そのように見せかけているからだ。
ヨーロッパでの活躍シーンの写真は、まるで別人。
コロナ渦で、コンサート活動が休止され、それでも働いているうちに、「高い家賃の為に働くのってどうなのか?」と考えるように彼女は変わった。
そして、家賃2万程度のアパートが、働かねばというプレッシャーから解放されて、自分にしっくりしているという。
ちょうど、「いま、台湾で隠居してます。」という大原扁理さんの本を読んでいて、ARUHIさんと大原扁理さんの共通点を感じていました。 大原扁理さん の過去記事はこちらです。
それは勇気。
なるべく良い住環境に住む。世間並の生活を目指す。知り合いに教えて笑われないような暮らし方がしたい。
といった常識的な価値観を離れて、自分の直感や価値観に従うと決めた勇気。
大原扁理さん は、働きたくない怠惰な人であっても台湾で生活することができることを実体験を通して伝えてくれています。
大原扁理さん は東京の端で家賃2万円代のアパートに住み、週に2日だけ働く、のんびり自己流ハーッピーライフを実現され、台湾でも同じようにできないか?と挑戦されました。
物価が日本より格段に安く、仕事もして、格安なネット利用料金で、困った人をどんどん当たり前に助ける台湾人の日常をルポしてくれました。
実は、常識とされているお金ばかりの掛かる生活とそのための働き方は、人の幸福とは関係があまりないのかもしれない。
リタイヤでも、 なるべく良い住環境に住む。世間並の生活を目指す。知り合いに教えて笑われないような暮らし方がしたい。と漠然と思うもの。
けれど、 自分の直感や価値観 に従う勇気があると、グッと人生が軽くなる、という事はあるのだと思います。
横並びの常識的な終活は、あなたが本当に望む事だろうか?
要らないものと必ず必要なものは何なのか?
という事を考えさせてくれる良い提案を頂いた気分になりました。
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