年収90万円で東京ハッピーライフ 大原扁理著

読書とその周辺

年金受給で老後ライフが支えられている現在から今後の老後資金がどのように変化しても、年収90万円で日本の首都東京圏内にハッピーに暮らしている30代の暮らしっぷりから得るものはある。と直感して手に取った本です。

老後資金に不安感のある方がホッとできる内容。さみしがり屋だと難しい。孤独力があり能天気な性格の方であれば、大原氏のようなライフスタイルは今後のリタイアライフに取りこみながら幸せに生きることができるでしょう。

本著は大原氏が後輩世代に向けて書いているような本ですが、人生の多様化の時代のリタイアライフへのヒントが散りばめられています。

働き続けるか?なるべく働かないか?

働くと張り合いが保てて、生活リズムが良くなる。風邪などの体調不良となった時、休日に寝続けて体を労わってもあまり体調が改善されない。

けれど、月曜日に電車に揺られて、気分の悪い体調で出社。職場で仕事をすると、だんだん体が慣れて、しんどさが減る。ということが私にはあります。

仕事が特別好きな質ではありません。でも、社会的な強制力、義務感によって活動に張りが加わると元気になれる人はいるのだと思います。

大原扁理さんは、自分事を優先したいタイプの方。週に2日介護のお仕事をされ5日は働かない。働きたくない。納税免除の対象者。

名だたる有名企業であっても赤字決算になると法人税の納税義務は発生しません。70%以上の企業は法人税を納税していない。

収入の少ない人が納税できないと追求され、会社が納税できないことは当然という風潮があるとすれば、人間が大事にされていない事になるでしょう。

私は根が怠け者なので、なるだけ働きたいと今は思っています。コーして文章を書くことも一種の仕事で、強いるようにして書いていますが、苦ではありません。

SNSが発達してゆく未来、なるべくSNSのつながりとは違ったつながり、無目的な偶然なつながりを大事にしたいと個人的には思っています。

食事は健康の基本

大原扁理さん の考えて行きついた食事の有り様が素晴らしい。私も、食べ物は全体をなるべく食べる。リンゴも皮をなるべく食べます。

リンゴのワックスや農薬ということを気にして、皮を剥くことが当然と考えていましたけれど、妙に安すぎない野菜や魚やを買って、なるべく頭からしっぽまで。

イヌイットという氷雪地帯に住む人々が野菜を食べずとも健康である理由は、アザラシやセイウチの全体を食べることでビタミンも取りこむことができているからなのだよ、と本で読んだことがあります。

さんまの塩焼きも鯛のアラなども好んで食べていた時期が私にはあります。今は煮干し。顆粒のダシは使わずに味噌汁なども出汁は煮干しの水出し。

40歳手前で、試しに煮干し出汁を作って飲むと、五臓六腑に染み渡る、という体験をしました。どのようなビタミン剤よりも血の巡りが激変した、驚いた。

当時は自炊もし会社では弁当など。味噌汁には顆粒の普通なものを使っていました。腹に溜まって空腹感が無くなれば良し。

という方ならば、自分で飯を炊き、具は少なめの味噌汁にたくあんなんかで十分です。体調が変わります。

散歩と図書館 最強!

週の内5日が自由時間の 大原扁理さん がすべての人に勧めているのは、タダでできる散歩と図書館の利用です。

そんなことならしているよ!という方々も多いでしょうか?

私は休日に散歩をする時間はありませんでした。散歩で大事なのは、用事。完全に無目的だと面白くない。スマフォのアプリの万歩計で毎週歩数を確認していて土曜日が極端に歩数が少ない。

平日や日曜日は1万歩を目標に歩きます。目下の課題は土曜日に短時間集中で歩数を伸ばすこと。けれど、とりとめもなく歩くのは案外しんどい。

最寄り駅からの散歩コースと時間のかけ方を思索中です。

図書館ってかなり使える施設です。書店や著者にとっては読み手があるのに販売数が増えないから忌み嫌われているんでしょうかね。

本は買ってこそ身になる。という人がいます。以前は私も自己蔵書を増やしたかった。毎月数万円を書籍代に費やしていました。本棚が3つあるけれど満杯。あふれた本が各部屋にたくさんたまっています。

私は買った本に線を引いたり、考えた内容をそのページの上に書きながら読むスタイル。でした。著者の考えをヒントにその先のアイデアを記す。自分の頭で考えることが好き。

図書館も多用します。地域の図書館と通勤途中の大きな図書館。

借りた本には線を引けないしアイデアをメモのように空いたスペースに書く事はできません。なのでポストイットを貼ったり、アイデアが湧いたらスマフォにメモるようにしています。

絶版になる可能性のあるレアな良書は購入。図書館で扱われていない本は購入。じっくりと何度も読みたいなら購入。ソーユー本が少なくなりました。

社会に付かず離れず、目標なし

大原扁理さん は西東京方面の家賃25,000円のアパート住まい。家賃が高いのは首都やその周辺だったり、地方都市とその近辺。

昭和の頃には親戚の干渉というのはあって、どんな暮らし方をしているか、なるべく人並みに、という意識が高かった。

当時はワンルームマンションなんかなかった。安いアパートは今よりあった。私の住む家の向かい側に鉄筋コンクリートではないアパートがあります。

3LDK。以前は家族が住んでいたけれど、今は、ご高齢の婦人一人暮らしの方と他の部屋には、外国籍の3人の若者がシェアして暮らしています。

家族のどうのこうのが無くなると、シニアにとってはホボ問題や課題は無くなる。親の介護も住む家の心配もない。

家賃25,000円のアパート ならば住む家で悩む必要はなくなりますよね。

普通に健康であれば、ホボお金はかからない。

大原扁理さん は 包み隠さず自分の意見を申し伝えるとんがった人です。けれど、そうしたことで孤立はしていません。

人間の基本的は振舞い方が常識的だからなのだと私は感じます。多くは無いが友人がいる。仕事以外での友ってどうやって出会うんでしょうかね。

私はおしゃべりが苦手。聞いてもらって発散して気持ち良い、という感覚がない。人に歩調を合わせるとすぐ疲れます。でも友達はあった方が良いかも?と本書を読んでみて思っています。

この日本は5年後に大きな経済的なダメージを受けようとしています。

年金って安泰と言われているけれどどうなんでしょうかね?不測事態の前に、お金をかけない幸せなアイデアを知っておいて損はないでしょう。

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