親孝行プレイしてます?

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ボケない88歳

「親孝行プレイ」という造語はみうらじゅんさんによります。ただの、「親孝行」というと気恥ずかしい。それに「プレイ」とつけてみると妙に突き放したような、気恥ずかしさが取り除かれる効果があるんだそうです。

私の母がお世話になっている老人ホームへは自転車で10分。便秘がちな母のリクエストはヨーグルトとバナナと納豆。その3点セットをスーパーで購入して週末に届けています。自家に引っ越して来た間際には自転車が無くなって徒歩で面会に行きました。

骨粗しょう症の母の通院が毎月、その付き添いをする中で移動するのがしんどくなった。それで、実家に引っ越しました。歯医者にも定期的に通院。わたくしはシングルなので自宅介護はムリ。

なので、母の通院の付き添い程度は最優先でスケジューリングしてきました。コロナ渦なので未だに面会はできなくて、もう1年以上顔を合わせていません。

「年だからね・・・、瘦せたから驚かれるのも嫌だしね・・・」と電話でしゃべる母は頭がしっかりしている方です。ティッシュペーパーの紙の箱に、なにか名前が書いてあったことがある。

面会できていた頃、居室に行って世間話を週1程度していました。 ティッシュペーパーの紙の箱に、老人ホームの職員の名前を書いて覚えようとしていた。

何かあるとえんぴつで紙に書いている。

歯槽膿漏に注意!

老人ホームには毎週、くだものや菓子やおかずなどを一杯ワゴンに乗せた移動の販売店が訪問していました。母にとっての大きな楽しみは、その食べ物を買う事。

ところが、その移動販売のスタッフにコロナの感染者が出て、今は販売に来ていない。老人ホームのスタッフが、自分たちで好みの品物を買って、似たようなことをしてくれてはいる。

けれど、欲しいものがしっかりあるわけではないという母。そこで、先週、さんまを焼いて、筋子を食べやすく切って、ビスケットとバナナ、納豆、ヨーグルトをホームに持っていきました。

面会できない分、電話で会話。

「歯が悪くてね。歯医者さんもきてくれるけど、良くならないね・・・」と母。わたくしの同年代の同僚にも歯が悪い人がいて甘いお菓子を敬遠する。

歯が悪くなると健康寿命が短くなるようです。栄養が取れないのが最大の理由。そして虫歯菌が体内の奥の方に取りこまれると様々な病気の要因にもなる。

幸い母は今年米寿(88歳)になりました。老人ホームでは毎月、誕生日の入居者をお祝いしてくれます。コロナ渦で1年半以上面会できていない。

誕生日の日に撮影した母の笑顔の写真で大きなバースデーカードを作ってくれ手渡されました。和やかで無邪気なご老人といった感じ。

骨粗しょう症は治らないし、歯槽膿漏も治らない。

けれど、笑顔になって見せている。こんな屈託ない年寄りになりたいと思うのです。

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