大学を卒業するまでは、あまり本を読んではいませんでした。それでも、予備校講師が言っていた”週刊誌を読むようにして新書、岩波新書を読むように”という言葉を思い出したようにして、学生時代に岩波新書を読んでいたことを思い出します。
新社会人になってから、自由を奪われている分、本を読むように意識していました。会社の仕事を覚える時期に、日本の現代史やジャーナリズム系の本をホボ毎日読んでいた時期があります。
システムエンジニアの仕事をしている期間は、業務多忙だったので、仕事関連以外の本を読むことができませんでした。
個人的な感覚ですが、18歳の頃の記憶力と35歳の記憶力は5倍くらい違いがあるということです。写真店で店員をしていた時、新卒の普通の高卒の女の社員と自分の能力を比較して、そう思いました。
頭は加齢とともにしっかりと衰える。
40歳くらいの頃、頭がボーッとする感覚がありました。病ではない感じ。集中力が無くなって深く鋭く考えることができない感覚です。
「こうした絶妙のタイミングで肩たたきがされるんだな。」と思いました。頭が劣ってくることを自覚する年齢で、本人の落ち込みの背後から、会社を追い出すような振る舞いが行われるのだと理解しました。
40歳ころのボーッとしていた時期に、奮起して読書をしようと思ったことを思い出します。どんな本をどんなペースで読んだのかは覚えていませんが、この40歳以降の読書に対する意識変革があったから、今がある、と振り返ります。
読書をして頭を使っても、このボーッとした感覚は無くなりません。
リーマンショックでシステムエンジニアの仕事を失い、今の仕事につながる、系列企業に夜勤社員として就職したのが12年前。
意気消沈していた。給与もだいぶ下がり、自販機で飲料を買わないと決め、同時に本を借りて3日で10冊読むと決めました。
仕事に関連する本ではなく、興味のある本を手当たり次第に1年間読みました。いつかブログを立ち上げようと考えていたので、書評のようなものも書いていました。
昨今では、欲しい本はネットで即買いすることもあるし、同時に2つの図書館でマックス20冊を借りて同時進行で読む、ということもしています。
図書館の受付では、量が多いので「全部貸出でいいですか?」と聞かれることがあります。最初から最後まで1文字づつ読むという読書ではありません。
自分の知識のためではなく、ブログの訪問者に向けての知識獲得が目的。
そして、昨日、一月万冊の清水有高さんの読書に関するyoutube動画を拝聴して考えました。読書法を変えよう、と。
読書の仕方に興味のある方は、ぜひ、上のリンクの動画を視聴されることをお勧めします。清水有高さんは、毎日3-4時間考えることを勧めています。
本を速く読むといっても5分程度で1冊本を読んでおしまいにするのでなく、本から得た知識を練り込んで、発想やアイデアを自ら生み出さなくては意味が無いと言います。
そして、趣味の本。自分の楽しみのための読書には時間をゆっくり使う。
毎日3時間4時間を思考に当てる時間は私には取れないけれど、どのようにしたら今の日常でソコに近づけるか?
ということは昨日から考えていますし、自分なりで、実行してゆきたいと考えています。
清水有高さんは、宇都出雅巳さんと苫米地英人さんの読書法だけが良い、と勧めています。60歳とは、さらに読書を深めるために読書法を変える好機なのだと思うのです。
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