共同幻想のその先を方向付けること
就活して新社会人になったとき、私たちの世代のことを世間は「新人類」と言っていました。これまでではない変わった若者が社会人として登場してきた、ということだったのでしょう。
就職が内定して大学を卒業するまでの間、私は現代史を独学していました。社会人となって選挙権を取得することを、周囲の同世代とは一風変わって、真面目に考えていたからです。
おのおのの政党のことが良くわからない。そもそも現在の日本はどのように動いてきたのか?がわからないと、望むこれからの日本の姿も、その中での政党のスタンスもわからない。
どの政党を支持するか?
を決めるためには日本のこれまでの歴史と各政党の母体となった政党の歴史を知る必要がある、と考えたのです。「世論操作」ということが当時全く実感としてわからなかった。
新聞の読み方を独学で学んでいたのもその頃です。国家学を研究されている方には申し訳ないけれど、国家というものは抽象概念であって、一種の幻想だと今は思います。
人間は、ないものをあると思っていて、それが束になることで大きなうねりを作り行動してゆく生き物。虚しいけれど、その大きなうねりにどのように加わるか?
ということが政治に参加する、ということなのでしょう。
未来の世代にどんなバトンを渡すのか?
一将功なりて万骨枯る。一人の英雄が歴史に名を刻む時、犠牲となる人々は数多に及ぶ。
わが亡きあとに洪水は来たれ。
ご自身がしている事の結末はわかっているのでしょう。けれど、それは存命中には起こらない。今だけが大切。
コーしているとアーなる、ということはおおよそ推測はつく。
200年前の地上の空気の酸素濃度と2021年の地上の酸素濃度を比較することはできないけれど、誰も気づいていないでしょうが、明らかに空気は希薄になってしまっている、現実。
うつ病の増加やすぐにキレる病や症状は、ソコと関係しているのかもしれません。
現代人は200年前以前の人間より常に酸欠状態で日常を過ごしているのです。人間には適応力があるから心配ご無用、という考え方もあるだろうし、子や孫の世代を考えて、しっかりと吟味して政党に投票することもできます。
今の日本に、全く投票に値する政党がないのでしょうか? 私はあると思います。ないならば、最もイケない党以外の党に投票することが、投票行為に力を与えます。
民主主義って多数決なの?
最後の一人まで確実に投票してもらう。例えば、1か月かけて選挙をする。1年かけてもいい。ネットのワンクリックで投票できるように改善するべきです。
多数決で物事を決めることの正当性を担保したいならば、漏らさずにすべての国民の民意を拾いきることは前提条件になるハズです。
痴呆症発症を予測して、投票遺言書といったものを公証役場に公費で保管しておけば、存命中のいかなる人の民意も有効となります。
AIで投票選択の本意を入力しておけば、将来政党が解体したり新たな政党が誕生していても、AIに公正さがあれば、どの政党がもっともその民意に近いかを判断し投票することができる。
2021年の多数決って多数決ではありません。限定会員制少数過半数決。
ひとり分の責任を果たす
あまり深刻にならずに、だからといって無責任に他人任せにもせず、社会のルールに従って粛々と公に参加する。
子や孫の世代からの責任追及の詰問が将来あったとしても、しっかりと明解に語れるような責任を果たす。
やはり、マスメディアでは知れない真実ってありますから、少し本気で本を読んで事実確認をして確かめる。
行動力のある面白がりならば、現地に行って自ら調べるとメディアのホントもわかりだします。 子や孫の世代から託された責任は、仕事よりも重要ではないでしょうか?
なぜならば、子や孫の世代の命に関わることだから。
就職が内定して大学を卒業するまでの間、私は現代史を独学していました。 投票権に真面目に向き合いたかったからです。今振り返ってみても、良い事をしていた、と思うのです。
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