高血圧のほとんどは薬はいらない 大櫛陽一著

健康法

50歳男性で155は正常値 

医師による降下剤不要論

大櫛陽一さんは医師で東海大学医学部教授、2012年より東海大学名誉教授となっています。全国約700,000人の健康診断結果から、日本初となる年齢別基準範囲を発表しています。


私は大学生の頃に高血圧になったことがあります。最高血圧が180を超えたと記憶しています。当時病院に行って降下剤を飲みましたが、いつの間にか薬を服用することをやめました。


その当時血圧計を買って測っていました。大学時代に思い出したように血圧計で自分の血圧を測ると正常値だった。あの高血圧は何だったのか、未だに不明です。

大櫛陽一さん は、本当の高血圧を「上180以上、下110以上が一日続く症状で概ね50歳の場合」としています。1日のうちで、この数値より下がる時があれば高血圧ではない。としています。


社会人となって健康診断を受けるとき必ず血圧の測定をします。これまでに高血圧となった事はありません。


ところが昨年末、健康診断で高血圧と診断され治療が必要だと医師に判断されました。自分でも気になりだしており2年位前から所有の血圧計で思い出したように血圧を測ってきました。


足つぼのマッサージやふくらはぎのマッサージで一時的に下がった血圧も何やら高めが続く。
60歳近辺でこのように体調の変化があるということを初めて知りました。


血圧関連の書籍を読むまでは上は130で下が90以下であれば血圧は正常値であると言う皆さんが常識的に知っている血圧に対する考え方を私も持っていました。


ところがそれには大きな間違いがあることがわかりました。歳をとるごとに正常値の血圧は変わると言うことが常識としてあった時代があるのです。


長い間日本でもそして世界的にも標準とされているのは年齢+90と言う数値が最高血圧の上限値です。こうしたことが広く知られていました、もちろん医学会においても認められていた考え方です。


ですから例えば50歳の男性であれば最高血圧が140と言うのは正常値の範囲内だと言うことができます。70歳の人であれば160と言う値が正常値の範囲内であると大櫛陽一さんは言うのです。


テレビのCMでも、健康診断での壁紙に貼られた広告を見ていても2022年の日本では最高血圧は120最低血圧は80以下までが正常値であり、どなたにとっても同じ値が示されています。


本書で大櫛陽一さんは、血圧を薬で無理に下げると脳梗塞になることがわかっています。と言っています。ちょっと怖いですね。


さらに重要な事は、日本の高血圧の基準値は、この数十年の間に低く設定されているということです。世界一健康長寿な日本人がなぜこんなに高血圧性が高いのかと言うのは基準値が低すぎる、低すぎる診断基準が原因だと言うのです。

更に大櫛陽一さんは、100歳を超える高齢者を調査したところ自立性が高い自立度が高い高齢者は血圧が高い傾向にあると言う慶応大学医学部の広瀬教授グループの調査結果を説明しています。


バカの壁で有名な養老孟司さんも言っているように、血圧が高いと言う事は血圧を高くする理由があると言うことです。

強いポンプで押し流す必要があると体が判断しているから血圧が高くなっている。血圧が高くなる事はただ心臓や血管が故障しているだけなのではありません。

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