過去の人脈を起業で利用しない
出口治明さんは、ライフネット生命を起業し上場されていますが、ご自身では株を所有されなかったので、ほとんど金を手にしていません。
ライフネット生命を金融庁に免許申請する際にも、上層部の知り合いがいました。けど、口添えを頼むことをしなかった。
その頃、外資系の企業は、コンサルタント任せにし、時折、本国から幹部が来日し、長官や局長に口添えをしているのを見ていたそうです。
使えるコネや人脈は使って良い。
でも、アンフェアだったり非合理な場合には、事はうまく働かない。ライフネット生命の免許は1年半で降りました。
申請受理担当者の身になって考えたから、早く受理されたというのです。
成功の3条件とは?
起業の成功率は10%程度。50歳代からの起業では確率はあがり20~30%だと出口治明さんは言います。アフィリエイトで一定の収入を得ることも似たような確率。
パソコン1台と通信料金さえ支払えば、無料ブログであっても収入を得ることのできるアフィリエイトは、失敗しても損はしない。
とにもかくにも投稿数、打ちまくる根気さえあれば、月数万円であれば短期間でゲットできます。どのような方でもおおむね1年で1ブログ1万円くらいにはなります。
とはいえ、ある程度専門特化していることと役立つ情報を提供する姿勢は必須。読者以上の何かを知っておく必要はあるのです。
出口治明さんのいう成功の3条件とは、どのようなものなのでしょうか?

1.風がふいていること。
2.その風向きを的確にとらえること。
3.つかんだ風向きに、個人の才能がジャストミートしていること。
風とは時流。世の中が今どのように動いているのか?どこからどこに向かっているのか?というのが時流。
今では「マイナスイオン」って知らない人はいないぐらい定着している。
もとはというと、平成の初頭から船井総研の船井幸雄さんが旗を立てて提唱し、多くの経営者を巻き込んだ結果、旅行でもエアコンでも「マイナスイオン」が現在では流行っているのです。
2年間は市場調査
しっかりと市場調査をしたのち、店舗で起業すると3年間は赤字は覚悟せよと言われます。わたくしも写真店の店長とマネージャーの経験があるので知っています。新店は顧客が根付かないので売り上げが上がりません。
起業も同じ。信用はすぐには付きません。
本著に戻ります。「50歳からの出直し大作戦」は、中年期に起業・創業された方々を出口治明さんがインタビューしたインタビュー集です。
行政書士事務所を起業された寺田淳さんは電機メーカー勤務29年。会社の業績が悪化してリストラが敢行される中、早期退職を選択。
寺田さんはそこからすぐに転職はせず、それまでしたかった旅行と旧友との再会をしています。人生の舵を取り戻す序章のような通過点。
その起業浪人を1年半。行政書士業務についてハローワークに登録しながら市場を調べました。
行政書士の新規参入者でも間に合う業務として、相続・遺言関連をターゲットに行政書士事務所を起業されました。
やみくもに、独立してもうまくはいきません。
ネットは説明文がすべて
独立開業というのフランチャイズの広告が目に止まることがあるでしょう。現在職業研究所の本多信一さんは、フランチャイスはお勧めしていません。
私の、家庭の掃除関連のフランチャイス説明会に参加し、それから実際にそのサービスを利用して、開業されている方の本音を聞いてみたことがあります。
そして、NG,と判断しました。表向きのメリットと実際に参入してからのデメリットがある。説明会ではそのデメリットは全く説明されていませんでした。
脱線しました。ネットの説明文でしたね。
アイコインズ代表の石塚真一郎さんは、大手総合商社に就職、50歳の時に商社の将来性に疑問を持ち早期退職。2000年にコインのネット販売専門会社を設立されています。
わたくしの日本の紙幣と韓国の紙幣の保存しています。古銭を写真店をしているときに大量にお客さんから頂いたことがあっていまも家にあります。
コインは世界にコレクターはいるけれど、市場は小さく購入される人が少ない。そこで、「結婚式の6ペンス」として売り出すと、コレクターではない方が1度に500枚購入された。
「結婚式の6ペンス」というのは、結婚式で花嫁が右足の靴のかかとに入れておくと、幸運が訪れるというイギリスの風習。

コインの歴史や描かれている顔は誰でどんな功績がある人かなど、
可能な限り調べて紹介するようにしています。
「そうか、このコインにはそうした歴史があるのか」と思ってもらえます。
商品周辺にあるストーリーを売っている。数百円のコインの能書きに半日かける、ということもあるそうです。
「ネットの場合、説明文がすべてといっても過言ではありません。」と石塚真一さんは言います。納得!
ブログの場合は、さらに、その商品によって生み出される未来に快適さをストーリーをもって紹介すると良いと言われています。
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