NECさんから特別にノートパソコンの実機をお貸し頂き、2週間使ってみた感想を8つのポイントでまとめました。今回は、LAVIE Direct NS(R)で2020年より発売されているものです。
NEC LAVIE Direct NS(R) は堅牢でスマートなデザイン
大学のゼミの友人がNECのパソコンユーザーと聞いていたし、叔父もNECでメインフレームのエンジニアをしていてNECさんのパソコンを知らなかったり、NECさんと全く縁がなかったわけではありません。
その叔父から頂いたNECの布団乾燥機は30年経つけれど、今日も寝具の乾燥をしっかりとしてくれています。
ところが、パソコンに関していうと、これまでに購入したことがありませんでした。じっくりと感触を味わったのは初めてになります。今回はNECさんのご厚意でLAVIE Direct NS(R)を2週間お借りすることができました。
NECパソコン初体験で最も印象に残ったのは、キータッチの感触の素晴らしさとボディー全体の堅牢さです。そしてスマートなデザイン性と独自の画面性能。
デザインはシンプルでありながらスタイリッシュなので、15.6インチは多少重いけれど、プライベートで、すぐそこのカフェに持参して、静かなキーボードで作業効率が上がりそう。副業ベースで1台欲しい、そんなノートパソコンでした。
2016年製のdynabookと比較してみる
私が普段使いしているdynabook(T75/U 2016春モデル 15.6型 フルHD液晶)の写真は掲載いたしませんが、6年前に17万円程度で購入している機種。そのパソコンと自然に比較していました。
当時購入したのは家電量販店。店員さんにマシンガントークで質問責めし、納得即決、即買いしています。買い物はダッシュ速攻で迷いません。
当時、決めた大きなポイントは2つ。立ち上がりが早いことと、USBコネクタが4個あること。
もちろん、価格帯で性能の良し悪しはある程度決まるので、上限予算は20万円と決めていました。(5年使ってきてUSBコネクタは3個あれば十分だと個人的には思います)
ゲームはしないし動画も見ない時点で購入。普段使いは、写真のアップデートとサイトでの調べ事とブログ運営です。ネットで調べものをする時は50サイトを同時に開いたりしています。
最近バッテリーが減る傾向にあること以外に、今使用中の dynabook に大きな不満はありません。コロナ渦で動画を良く見るけれど、全く問題ありません。ゲームはしません。
そのdynabook とLAVIE Direct NS(R)の違いはどこにあるのか?
スリープ状態からの起動、立ち上がりは非常に早く3秒程度で同じ。2つともにintel COREi7なので違いの無い部分です。
キーの1つ1つのしっかりとした作りはLAVIE Direct NS(R))の方が優っています。強く打った場合の音は、LAVIE Direct NS(R)の方が静か。
好みの部分になるでしょうが、スピーカーは dynabook の音の方が私は好きです。普段音楽を聴く方ではないけれど、聴くときはいい音で聞きたい。
液晶画面はdynabookの方がやや光沢感が増しているけれど、同じような色味と解像度に感じました。家電量販店でトップが樹脂製のノートパソコンとも比較してみましたが、トップ(天板)が硬質で一番しっかり作られているのがLAVIEDirectNS(R)でした。(個人的な感想です)
ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)を再生した時の動作音は、 LAVIE Direct NS(R) の方が大きいです。 ブルーレイディスク(Blu-ray Disc) で再生しながら、聞いたり見たりすると動作音が気になるかもしれません。
USBポートは、bynabookが4つで LAVIE Direct NS(R) はtype-cを含めて3つ。
type-cは300円程度からUSB返還ケーブルが販売されていますし、多数のポートが欲しいならマルチ返還ケーブルが販売されています。
細かな話しをしてきましたが、総合的に判断すると、普段使いや、例えばブログ運営上はほとんど違わない。起動時間・接続・動画再生能力・文字変換記憶力などノーストレスなパソコンです。
文字変換記憶力は、むしろ LAVIE Direct NS(R) の方が高性能でした。(数値化できないので個人的な感想ですが、正確でした。テキスト入力での変換機能はかなり重要ですよね)
6年前の価格と比較すると3万円程安い 13万円台でこの性能があるLAVIE Direct NS(R) のコスパはかなり高いと思いました。
LAVIE Direct NS(R)の仕様要点は?
今回NEC様よりお借りした LAVIE Direct NS(R)はカスタマイズモデルです。仕様は、COREプロセッサーi7搭載、Windows 10 Home、標準ソフトウエアパック、15.6型ワイド スーパーシャインビューLED液晶、メモリ8GB、1TB HDD、ブルーレイディスクドライブ、マウスなし、1年保証。価格は販売店により変わりますが14万円程度です。
インストールOS | Windows 10 Home 64ビット |
キャッシュメモリ | 8MB |
メインメモリ | 8GB(DDR4 SDRAM/オンボード4GB+SO-DIMM 4GB、PC4-17000対応、デュアルチャネル対応)/8GB |
ディスプレイ | 15.6型ワイド スーパーシャインビューLED液晶 、接続:HDMI出力端子×1 |
USBポート | USB 3.0×2 USB 3.0(Type-C)×1 |
グラフィックスプロセッサ | インテルR UHD グラフィックス 610(プロセッサーに内蔵) |
バッテリ駆動時間(JEITA測定法 Ver.2.0) | 約9.4時間 |
バッテリ充電時間(電源ON時/OFF時) | 約2.7時間/約2.7時間 |
Webカメラ/マイク | HD解像度(720p)対応カメラ(プライバシーシャッター付き)、有効画素数92万画素/モノラルマイク内蔵 |
本体(内蔵バッテリパック含む) | 約2.2kg |
カスタマイズ後のメモリ増設はできません。もっと詳しく知りたい方は、公式ページの
LAVIE Direct NS(R) カスタマイズモデル仕様
を参照してみてくださいね。カスタマイズを変更するとCPUはCOREi7のまま、9~10万円台に価格が安くなりますよ。
重さと画面サイズ
NECさんの公式サイトで公開している仕様内容によると本体の質量が2.2kg。私が計測した重さはアダプターとマウス(私の私物)を乗っけてジャスト2.2㎏でした。
液晶画面の大きさのお話しです。30歳代までの方であれば、13インチのパソコン画面でも見にくいとは感じないことでしょう。40歳を過ぎて目の見え方が弱ると小さな画面の小さい文字が読みづらくなりますよね。
中年以降の中近メガネや遠近メガネの方々は、画面が大きいと見やすい。13インチのパソコンよりも15インチのパソコンの画面が嬉しい。けれど、画面が大きいということは本体が重くなる。
1kgの壁。
こうしたジレンマってありますよね。機動的に携帯するので13インチを選び、見づらい文字の小ささは二の次に。
あるいは、1kg程重いけれど、何とか工夫して15インチのパソコンを持ち運んで、作業効率を重要視する。持ち運ぶ必要がないならば、15.6インチの方がいいと思います。
NECは10年前の2012年に世界で初めて、マグネシウムリチウム合金をパソコンに採用し軽量化に成功し、LAVIE Zは、世界的家電見本市であるアメリカのCESでbest of CES賞を受賞しています。
現在販売されている、他のメーカーの15.6インチパソコンの重さと比較しても、その差は200g~500gで、2.2kgは平均値といったところです。
充電してアダプター無しで持ち運ぶと、その分軽くなりますよね。 LAVIE Direct NS(R) のアダブターの重さは170gです。持ち歩いてもあまり変わらないですかね。
耐久性とソフト感触が融合したキーボード
配送されてきた LAVIE Direct NS(R)を梱包から取り出して、画面を開いた時に、「しっかりしているな」とまず感じました。画面を開くときの感触。
画面と本体の接合部分の幅が広いからなのだと思います。その分、液晶画面とキーボード側の一体感は増しており、振動などの外部からの力にも強いのだと感じました。
LAVIE Direct NS(R)のキーの1つ1つのボタンは見ただけで違いがわかる堅牢さ。しっかりして微動だにしない。
もちろん打鍵すれば下に動くのですが、ぶれない感じという意味で安定感がありしっかりしているのが、触ってすぐにわかりました。
1つ1つのボタンの端だけを押しても、ボタン全体に力は伝わり、面全体が沈まる感触があります。キーボード面のサイズは奥行きが25cmで横幅が36cm。液晶画面サイズは横が34.5cmで縦が19.5cm。(私がメジャーで採寸しました。仕様の公表サイズとは異なるかもしれません)
横幅が広がっていないコンパクト設計なので作業テーブルや机のスペースに余裕を与えてくれます。
キーの並びの間隔が狭い。2.2mmは理想的は空きなのだそうです。ソフトタッチでは滑るようになめらか、強打してもカチャカチャとうるさくない。
各キーの音を聞き耳を立てて聞くと、ENTERとTABなどの面積の広いボタンは若干大きめな音がします。そして、ZXCVBの並びのキーが他のキーと音色が違っていました。内部部品との位置関係で共鳴の仕方が変わるのでしょう。気にはならない程度です。
軽く触ると反応する繊細なキーは滑らかさが絶品。クッション性が良く、疲れない設計思想があるのだと感じました。
個人的に気になった音質など(少し辛口です)
スピーカー音は硬質でメタリック感があります。(個人的で趣味的な感想ではあります。)
スピーカーは、キーボード本体側面手前の角に2つ。音の波動はパソコンユーザーの外周左右の外側下方に向かっていると推測します。家電販売店スタッフに聞くと、机の面に反響させる設計ということでした。
スピーカーが上面にあるパソコンの音よりも、多少籠もったような音に私には聞こえました。
楽器のキーボードやゲームの背景音楽など音源が電子音の音質であれば不自然な感じはしないでしょう。
けれど、声。コーラスやビブラートのような揺らぎ感のあるウエットな音の再生は違和感があると感じました。(比較する音があると感じ取れる程度の誤差ではあります)
今回ヘッドフォンでは聞いていませんが、音にこだわりのある方はヘッドフォンを接続するのがいいのだと思います。
BD-Rで音楽を聴く時、 ブルーレイディスク(Blu-ray Disc) のモーターと冷却ファンの音なのでしょうか、電子音が気になる程度に聞こえます。かん高い音。でもかなり小さな音です。気になる人は気になるでしょう。
一生懸命に冷却してくれている、と思えるとその雑音は気にはならなくなるでしょうかね。ヘッドフォンを使えば解消できると思います。
タッチパッド表面の仕上げがザラザラしていないので汗症の指だと滑りが良く有りません。指や手のひらに汗をかく人でタッチパッド派ならストレス感はあると感じます。
マウスを使う派にとってはドーでも良い部分。タッチパッド派でウエットな指先の人ならば、購入前に実機で確かめておくべき部分です。
私が汗かき症なので、良くわかりました。個人的にはマウス派なので問題ないという評価としました。
作業中にバッテリーが無くなったけれど、どうしても作業を続けたい、ということがありますよね。ちなみに、バッテリー性能を永く維持するには、フル充電せず80%に抑えて、充電後はアダプターを外すと長持ちします。
少し意地悪なテストをしてみました。バッテリーと起動の連動性能が知りたかったのです。バッテリーが完全に無くなった状態で、ACアダプターを接続して即起動してみました。3分程度立ち上がりに時間を要しました。
のぞき見防止液晶最高です!
コワーキングスペースやスタバなど、周囲に人がいる場所での作業中、周りの視線が気になることがありませんか?
見られていると気になる。見られていないかもしれないが気になる。大事な時ほど集中できなくなる、ちょっとした気ぜわしさ。天井の照明や背中側からの光が液晶画面に反射すると集中できない。
眼も疲れます。
3つの家電量販店で、複数機種を比較して、画面ののぞき見防止効果を私なりに検証してみると、 LAVIE Direct NS (R) だけ、他の最新機種よりも優れていました。(見た感じ方は人それぞれなので個人的な感想です)
LAVIE Direct NS は、画面を横から見た時も、上方あるいは下方から見た時も見えにくい効果は同じ。斜め方向から見ると見えにくい。
他のメーカーを含めた最近のパソコンの液晶画面は、のぞき見防止に注力していないのかもしれないと、複数機種を観て感じました。
ここで私が言っている「のぞき見防止効果」はメーカーなどが仕様説明で使っている言葉とは意味が異なるかもしれません。
正面の限られた角度でのみ最高の画面表示を見る事ができる性能のことを私は、ここで、 「のぞき見防止効果」 と定義しています。
全く同じ静止画像を3方向から撮影しています。見る角度によって全く違ったように見える工夫がなされています。
実験中、「なになに、こんな変わるの・・・」と驚愕しました。(少し大げさな表現ですが) bynabookでも家電量販店で私が確かめた他機種でもこのようにはなりません。
写真は縦方向の比較写真ですが、横方向も同じように斜めから見ると、膜が張られたように見えにくくなります。(手持ち撮影で写真の質は決して良くありません)
すでに販売されている LAVIE Direct の後継機種では、 通常画面(左右上下からの角度で同じように見える画面)に変る傾向があると、家電量販店のスタッフから聞きました。確かな事は、この液晶画面はかなりレアだということ。
LAVIE Direct NS (R) のような画面は、家族で一緒に見るならば見にくい角度があるので向きません。
のぞき見防止用の専用フィルムがあるようですが、効果が薄いと言われることが多いですよね。のぞき見され難く、作業に集中できるパソコンを選びたいなら、 LAVIE Direct NS(R) 一択!と私なら思います。
価格以上の品質と国内工場製造という安心感
私はスマフォにもgoogleのChromeを使用してパソコンとの同期を取っています。 googleChromeで複数の画面を開くと、メモリーが4GBでは足りなくなる事があります。
その点、メモリーが8GBある LAVIE Direct NS(R)であれば、作業効率優先で複数画面を立ち上げて利用することができます。
中年から高齢のユーザーにとって推奨されている画面の解像度はHD解像度(1280×720ドット) と言われています。 LAVIE Direct NS (R)は、フルHDの液晶、最大解像度は1366×768ドットなので見やすい画面という事ができます。
キーボードは、高耐久性UVコーティング、印字が消えない仕様です。 LAVIE Direct NS(R) は、キーボードにこだわりぬいて、長期に渡る使用感を大事に作られているのだと思います。
LAVIE Direct NS(R) の全開角はホボ180°でした。車の後部座席や電車の座席で使えるパソコンです。膝の上のパソコン画面を見る際に、存分に画面が開く為、見えにくいということはありません。
LAVIE Direct NS(R)はassembled in japan(日本国内組立)です。日本国内の工場で組み立てているので品質管理はトップ級と言えます。
製造工場では、製品の品質を高めるノウハウが必ずあります。アメリカゆかりの品質管理の手法は日本で発達し、日本国内で育まれた手法はKAIZEN(改善)という名で世界の工場で利用されています。
そのKAIZENの本家である日本の工場で組み立てられている信頼感は、パソコンを長く使いたい方々にとって、望まれる安心感につながることでしょう。
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