どうして人はキスをしたくなるんだろう? 宮藤官九郎 VS みうらじゅん

読書とその周辺

コロナ渦のキスってどうなってるんだろう?

キスしてますか?

コロナ渦でめっきりご無沙汰です、私。日本の文化には、挨拶でキスというものはありません。欧米人の、「どうして人はキスをしたくなるのか?」という答えと日本人の答えは違う気がします。

なぜ、この本を手に取ったのかというと、最近強く思っていた「したい」気持ちのズボシを攻められたから。

そして、どうして俺は「・・・したいんだろうか?」と考えてもいたからです。特別な関係になりたい。そうした意向を受諾してもらう証。

カタチだけの証にあらず、軽くはなく悪ふざけでもない。双方向の芯までの信。キスとはソーいうものだと思います。

おじいちゃんやおばあちゃんが孫にキスをすることとは全く意味も意義も衝動も違う。

それをしたいと、どうして思うのか?

可愛いからではないし、愛おしいからなのでもない。概ね男から求めて女が受け入れる、というイメージが私にはあります。

まだ、簡単には回答はでない気がしています。

どうして40歳を過ぎると鬱になる人が多いんだろう?

本書は、ネットで公開できないような、思春期に思っていたようなテーマを、あけっぴらに大の大人男が、笑いを交えつつかなり鋭く対談しています。読みたい本が無い時に読んでおくべき1冊です。

ネット公開しても問題ないような、それでいて面白そうなテーマのみ選んでいます、悪しからず。

私の父は鬱ではないけれど、48歳くらいで心を病みました。それからは専門病院に通院し服薬していました。

私も45歳くらいで、過労気味なこともあり診察を受けて、一時、抑うつ症状と診断されたことがあります。子供の頃は、周囲に心を病んだような人はいませんでした。

どこかの街には必ずおかしな年上はいて、犯罪にならない程度に子供にちょっかいをかけていた。例えば、友達が今降りた自転車のサドルを、近寄ってきていきなり外すようなことをされたことがあります。

そうした、おかしな大人を包みこむ包容力が高度成長期、昭和の時代の日本社会にはあったんだと思います。

「鬱になる原因」は本書に答えは書いてはいないけれど、周辺の例示はあって「そうかも・・」と思える部分があります。息抜きしたりリラックスを日常的にしていると鬱を病化することはないと思います。

追い詰められて、自分で自分を追い詰めて。大仕事を終えた後で突然鬱はやってくる。

だから、全く違うことをする、バランスを取りに行く。忙しいから真逆のソレをする。今の時代はSNSで知り合いは増えるけれど、同時に孤立感は増すのだと思います。

やはり対面で談笑して笑い合えるって大事です。

何とために人は仕事をするんだろう?

生活するためにお金は必要で、そのお金を得るために仕事をする。本書でおふたりが語るのは、仕事をし続けてゆくためのビジョンのようなこと。

そして、宮藤官九郎さんもみうらじゅんさんもそうしたインタビューで聞かれるようなビジョンも目標もないと言います。

たぶん、個性的なお二方ではあるんですが、独りよがりのように「俺はコレがしたんだ!」というようには仕事をされてきていないのでしょう。

他人様あっての自分。

という弁えがお二方にはあるから、「やりがいって、ちょっと怖い」と思っていたりするのでしょう。私も、なりゆきに任せて、「これやって」と言われたら、ソコで色々考えて自分なりの味付けをするようにしています。

引退はいつ決断すべきなんだろう?

人生を何かの目的化にしないと引退は無いのだと思います。引退って場内から場外に移動することですから、退場。目的が無いと場がないので引退しません。

絵描きが絵を描く、と、描くことを目的化する事になるので、結果、引退は発生します。

仕事を死ぬ間際までしているひとを美談として語ることがあるけれど、寝たきりにその人がなり、病を得て闘病していたならば、どこかで引退していたのです。

死ねば引退とは言いませんが、 仕事を死ぬ間際までしていた人も、死をもって同時に引退したのだと私は考えます。

健康な体調と引退はリンクしている。健康なうちに引退する、というのもアリでしょうね。

セミリタイア。

60歳を前にして、現役を引退する。仕事をしない。

わたくしは飽きてしまうと思います。なにがしかの仕事をしていたいと思います。恋も仕事もいつか引退することになるんでしょうけれど・・・。

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