一昨日久しぶりに夜勤勤務がありました。夜間は昼間の勤務よりも空き時間があります。若手社員から期せずして相談を受けました。
彼は入社1年未満の35歳。パートナーは看護師で昨年当社に入社すると間もなくご結婚。来月子供が生まれます。
大学病院付属の病院で帝王切開で出産する予定。
で、「当日コロナ陽性であったら、当病院では処置できませんから・・・」と言われている。出産費用は総額80万円。
先払いで10万円支払い済み。
「他の病院とか紹介してもらえないの?」と聞くと、できないという。
このご時世。だれがどのタイミングでコロナ陽性となるかは誰にもわからない。
で、勤務中の空き時間にネットで調べます。
厚生労働省のサイトには「コロナ陽性の妊婦さんの分娩に関する」こともあって、担当相談所は保健所とある。「かかりつけ医にまず相談しましょう・・・」と書かれている。
そのかかりつけ医から見放されているという人は彼以外にどのくらいいるのだろうか?
医療ひっ迫しコロナの疑いのある国民から問い合わせ殺到中であるであろう保健所に、果たして電話がつながるのか?
引き続き調べても、なかなかネットで受け入れ先の医院や病院は見つかりませんでした。コロナ陽性妊婦の分娩を引き受けると明言した病院や医院はない。
やっと実績のある、「コロナ陽性の妊婦さんの分娩をした病院」を見つけられたのは、慶応病院ただ1つ。
来月子供が生まれるその彼に、「慶応なら受け入れそうだよ。」と伝えました。そして夜が明け、日勤者と交代。
そういえば、1年前に子供が生まれた人がいた。で、聞きました。
「・・さんっていつ子供が生まれたでしたっけ?コロナの渦中?」
すると、聞いてもいないのに、「仕込みが・・・で、」と教えてくれた。日赤。
日赤であれば、コロナ陽性となった妊婦でも分娩対応しているようだ。
と彼に伝えました。
それにしても、少子高齢化社会であったり、子ども家庭庁の創設であったり、問題があって対策すべき部署はあっても、ホボホボみなさん他人事、のように私には感じられます。
これでは、子供を妊娠し生むことを阻む要因しかないと私は思いました。
コロナ渦でも安心して妊娠して出産できる病院ってホボありません。
シングルシニアの私からは程遠い、「出産」について、普段調べないことを今回調べてみて、弱者ってこんな扱われ方するんだよね、ということを学ばせて頂きました。
私は、掃いて捨てられるようにして亡くなるのかも、ですね。(笑)
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