前回の職場の後輩から、「医者に謝られました。」と報告がありました。前回の記事から読まれるとお話しがつながります。切ない現状で最善策を練る
簡単に要約すると、彼の妻が3月に子供を産むことになっていて、その大学付属病院で、「コロナ陽性であった場合は処置できません。」と言われたのです。
どうしてよいかわからない彼の様子、悩みに付き合う気のない私は、さっさとネットで調べた。促されるようにして彼も動く方向が見えたのだと思います。
たぶん、保健所にこの土日に電話をし相談をした上で、分娩予定のとある大学病院のその担当医にメールをしたところ、「私が間違っていました・・・」という返信メールが送られてきたのだそうです。
私：「日本って役所でもなんでも、申請主義ってとこあるから、『コロナ陽性であっても、どうしてもお願いしたい！』という意志の申請が効いたんじゃないの？」と返しました。
彼：「メールで証拠ができたので、院内で問題になるとヤバい、と思ったのだと思います。」
たぶん、行政機関からは、かかりつけ医で対応してもらうように、と言われたんだと思います。その行政の後ろ盾をもって、メールした。すると、彼の夫婦に、小さな患者1個人では済まされられない重みができたのだと思います。
話しが変わります。
人間にできる善行為は瞑想。初めて聞いた時には全くピンとこなかった。けれど、最近は少しわかるような気がする。
日曜日に慈しみの瞑想とヴィパッサナー瞑想をしました。いつもは、ヴィパッサナー瞑想を単独でしています。その代わり、通勤中の電車の中で必ず慈しみの瞑想はしています。
日曜日は時間があったので思い出したようにして、礼拝、三帰依、五戒の文と慈しみの瞑想をし、そこからすぐにヴィパッサナー瞑想をしました。瞑想会であれば、セットでしていましたけれど、家でひとりでしたのは初めてになります。
たぶん、瞑想実践されている方々は、そのようにしているのだと思います。私の場合は、夜間に空いた時間で30分程度のヴィパッサナー瞑想だけを日常に取り入れています。
礼拝、三帰依、五戒の文と慈しみの瞑想をし、そこからヴィパッサナー瞑想をすると、集中力が高まる感じがあります。
集中できない時の30分はとっても長いです。けれど、その日はあっという間。
スッと入り込める感じ。そして、下腹部に初めて温かみが増す感じを観察できました。こうした感覚は人それぞれであって、正解とかはありません、たぶん。
あまり雑念=妄想がないので集中したら、新しい感覚を観察できた、と個人的に勝手に解釈しているだけです。
今後は、礼拝、三帰依、五戒の文と慈しみの瞑想をし、そこからヴィパッサナー瞑想をするように変えたいと思います。
また、話しが変わります。
人間には生きる目的はありません。
何かの使命をもって生まれるのでもなく、誰かに出会ってその人に何かをする目的で生まれたのでもありません。(個人的は見解です。ただし、物語をもって生まれたような解釈は陳腐だし幼稚にしか感じられません、今の私には)
カルマ＝業はあるので、因縁で出会った。そして、ただただ死にたくはないという衝動だけで生きている。
物事を漫然と漠然にしか認識できない人間はソコに気づけない。「そんなことあるわけはない・・・」と思っていることでしょう。わたくしもソーでした。
生きていることに何の目的も、生き甲斐もあるわけではありません。生老病死しかない。そんな人間のつかの間の生に意味がどこにも全く無いのでもありません。
ただ唯一、心を清らかにする、そして、幻想を超えて現実を観察しこの世の全ては無常だと知る、そこへ辿り着くために善行為をすることだけに意味はある。という教えが初期仏教です。
2500年以上前からしっかりと、確かに人間の解はある。
ただし、日本でこんなに初期仏教＝ブッダの教えそのものを周知されたのは、1990年以降の今回がホボ初めてと言って良いのだと私は思います。だから、今の日本はかなり幸福な状況にあるのです。
先人が突き止めた解を拠り所にはしたくない衝動のある人は多い。未知を追い求めたい方々は、見向きもしない。この「人間の解」を。
でも、ソコにしか解がないとしか思えないほどに、完成されている教えであることを善行為を実践するほどに納得できます。
すると、世の中がどのように激変しても、日常ですることは、至ってシンプルなことなのだと私には思えるのです。
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