いつも当ブログにご訪問頂きありがとうございます。この間お正月だと思っていなのに２月も２０日。わたくしは給与日です。みなさんいかがお過ごしですか？
邪険というと、邪険にされる、意地悪くむごい扱いをされること。邪見というのは正しくはないものの見方で正見（しょうけん）とは正しいものの見方をいいます。仏教用語。
邪見という言葉は知っていたけれど、正見（しょうけん）という言葉のあることは初期仏教で初めて知りました。
戦争があったりコロナが流行ったり、地震など不安がつきまとう。そんな状況で「何がほんとうは正しいのか？」と考えて知っておくことは大切だとわたくしはおもいます。
お釈迦さまのいう正見（しょうけん）には次元を分けたものがあるけれど、最初に知っておくべき１０項目を十事正見といいます。
１.お布施には結果がある。
2.大規模に供養する事には結果がある。
3.小規模に供養する事には結果がある。
4.善悪の行為には結果がある。
5.母はいる。
6.父はいる。
7.化生によって生まれる生命は存在する。
8.現世はある。
9.他世はある。
10.この世において正しい道を歩み、正しく行じ、自らの智慧によって今世と他世を悟り、
それを他者に説く沙門やバラモンは存在する。
わたくしは変わったところがあって、子供の頃から「この世において正しい道を歩み、正しく行じ、自らの智慧によって今世と他世を悟り、それを他者に説く沙門やバラモンは存在する。」ようなことがこの世にあるのではないか？ 探して知りたいとおもっていました。
20代でいったん「ないかも・・」とあきらめてジャーナリズムで事実を知りたいと転換しました。話しをもどします。
お布施に結果があるのか否かはわからないけれど、物惜しみせず、自分のものを他人にあげることも広い意味でお布施なのだとおもいます。
だれかに出会って笑顔になることや声をかけることも小さいことですけれど、お布施のように感じます。相手のために自分を抑えて与える失う。
供養に結果があるのかはよくわかりません。お葬式でしょうか？ わたくしはお葬式は形式ばかりであまり意義を感じないけれど、でも、毎日仏壇に手を合わせています。供養したい、というより自然な感情で。
善悪の行為に結果がある、と思っていないから世の中に戦争などが起こるのでしょうね。
殺生したら殺生されるんではないかな？ カルマってそうしたものだとはおもいます。
治安が悪い、というのも、悪党はソノ結果が悪くなるとおもっていない。お金を盗むとお金が手に入るので得する、と考えているのでしょう。
母や父がいる。という項目が「正見」なんです。あたりまえではないのでしょう。地獄では突然に親が無いまま現れる。神も親のないまま突然に現れる。突然にその次元に存在する生命がある。人間にはわからない。
多次元には親がいない存在があるのだそうです。そしてわたくしたち人間は「母や父がいる。」というのが正しい見方になります。
化生によって生まれる生命は存在する。というのが現在の人間にとって信じられない項目でしょうか。江戸時代の日本ではたぶん、常識。２１世紀の日本ではオカルト。
人が死ぬと「ほとけさまになった」と言いますけれど、どの世界にどの次元に向かうのかはわかりません。梵天方面ではないでしょうね。普通に生きているとホボ次元を下げる結果になるとわたくしは感じます。
執着心が強いと人間界より次元の低いところに行くでしょう。
現世と他世も、２１世紀の日本ではオカルト。初期仏教では常識。
今生で１回で人生は無くなる、と思っていれば、どんなことでもしてしまう。悪徳政治家は支持者の葬式は大事にするけれど、たぶん、現世と他世があることは知らないんでしょう。
初期仏教のサンガでお布施をすることと仏教の外側でお布施のような献金や支援金や寄付をすることは意義が違うだろうとおもいます。
でも、仏教を信じなくても、知らなくっても、お布施のような献金や支援金や寄付をすることは執着を減らすこころを育むという意義はあるのでしょう。
お布施で生活が破綻するというのは正見ではないでしょう。
テレビで田舎の番組を見ていると、田舎の人は「白菜持って行って・・」などとおみやげを無償でくれますよね。
アレはお布施なんでしょう。
損得勘定が全くないと人に騙されて生活破綻しかねません。
しっかり生活しながらも、あるときには損得勘定抜きにして、お布施のような献金や支援金や寄付をすることは執着を減らすこころを育む。
田舎の人たちは都会人より知っている、実践していることは少なくないのでしょう。（テーラワーダ仏教協会の月刊誌”パティパダー”を参考に私見を追加しています）
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